ボリンジャーバンドのバンドウォーク


ボリンジャーバンドとは、ジョン・ボリンジャーというテクニカルアナリストが開発したトレンド系のテクニカル指標です。 移動平均線の上下に帯状に線を引くのが特徴です。 バンドは標準偏差という値を使って引きます。 標準偏差は統計学で用いる用語で、たくさんのデータがあるときに、それが平均からどの程度乖離しているのかを表すのに使います。 標準偏差はσ(シグマ)という記号で表し、この値が大きいほどデータのばらつきも大きいことを表します。



ボリンジャーバンドの設定を1σから2σに変更してバンドウォークで順張りすると、MACDやRSIをシグナルとする売買手法よりよっぽど利食い確度が高いという局面も多いものです。 ボリンジャーバンドの上限や下限に近づいている株をスクリーニングして、バンドウォークの性質を利用して順張りするという手法は為替相場でも頻繁に使われています。 たくさんのデータがあるときに、その値の大きさで分類してグラフにすると、平均に近いデータが多く、平均から離れるほどデータの数が少なくなるケースがほとんどです。




そのような株価の分布の形のことを正規分布といいます。 株価は上がったり下がったりしますが、移動平均線から極端に離れることはあまりなく、MAの近辺を行ったり来たりすることが多いです。 ボリンジャーバンドを計算するには、まず移動平均を求め、その平均期間の株価の標準偏差を求めます。 そしてσや2σのところに点を打ち、折れ線で結んでいくと、バンドが完成します。 日足か週足を元に計算しますが、どちらかといえば週足の方が利益確定しやすいです。

価格の動きが静かになってバンドの幅が狭くなると、その後に大きく動き出すことがよくあります。 したがって、幅が狭まってきたら要注目といえます。 例えば日経平均株価のチャートを見ると、2007年春から秋に株価が小動きになり、その後暴落して幅が広がりました。 世界同時株安は株価チャートだけでも予想できたわけです。

価格が移動平均線の−2σを下回るのは下落トレンドのときになります。 そのため、このタイミングで新規の買いポジションを取ると、バンドウォークの可能性があるのに逆張りすることになり、リスクが大きいといえます。 短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に抜いたポイントのことをゴールデンクロスといいます。



移動平均線を使って売買タイミングを判断するなら、ゴールデンクロスやデッドクロスを使わずに、グランビルの法則を使う方がよいでしょう。 デッドクロスを待っていると、最適な株の売り時を逃す可能性があります。 特に、ネット取引が盛んになってからは、個人投資家が多く参加している銘柄ではボラティリティーが大きくなりやすい傾向があります。

一目均衡表はとても奥が深く、原著は7冊もの大作です。 その全てを解説することはできませんので、次ページでは基本的な部分のみ解説します。 詳しく勉強したい方は原著をお読み下さい。 現在では、経済変動総研から7冊のうち4冊が発売されており、価格は2万円となっています。