グランビルの法則を応用した手法


グランビルの法則は、アメリカの株式アナリストのジョセフ・グランビル氏によって考案された法則です。 移動平均線と株価の位置関係から、売買のタイミングを判断するときに使います。 買い・売りともに4つずつの法則があります。 買い法則の1番目は、上向きに変わりつつある移動平均線を、株価が下から上に抜けたら買いというものです。



株価が下落傾向の間、移動平均線は株価の上にありますが、価格が上昇してくるとMAも徐々に向きが変わり、そしてMAを上抜くことになります。 この法則は、株価が底打ちして上がり始めたことを判断する際に使うことになります。 グランビルの法則を応用した手法として、このシグナルとRSIの逆行現象を利用するものがあります。 本格的な上昇に移行するのかどうか、判断が難しいときがあるので、テクニカル指標を併用しましょう。




そして重要なのは、グランビルの法則を応用した乖離のシグナルです。 株価が移動平均線から大きく離れたら株の買い時というものです。 値段が暴落すると、MAから下に大きく下落することになりますが、急落はいつまでも続くことはなく、どこかで反発して上がります。 そのようなタイミングを狙って買うことを突っ込み買いと呼びます。

ただ、この形は下落傾向の時に出ますので、実際に買い向かうにはかなり冷静な心理状態が要求されます。 また、暴落した後には大きなリバウンドがある確率が高いのですが、ほとんど反発せずにまた下がりだすこともあります。 ハイリスク・ハイリターンの投資手法です。 反発する期間は短いことが多いので、うまく利益が上がったら、2〜3週間程度で見切りをつけて利益確定しましょう。

なお、買い時に最適な乖離率の数値は銘柄によって異なりますし、計算期間によっても違ってきます。 売り法則を応用すると、下降中のMAに向かって価格が上昇し、MAをいったん上回ったあと、再度割り込んで下落するときは空売りのタイミングとなります。 下落トレンドを形成しているときでも、一方的に下がり続けることは少なく、途中で一時的な上昇があることが多いものです。



本来のトレンドに逆らってあや戻ししたときに売ることを戻り売りといいます。 次の売り法則は、上昇中の移動平均線から、株価が大きく上に乖離したら空売りというものです。 暴騰したあとに反動で大きく下がってしまうこともありますが、そのような急落するときに売ることを吹き値売りと呼びます。 ただし、注意が必要なのは、仕手株で空売りしてしまうことです。

仕手株は空売りを大量に溜め込んで、返済買いの需要を上昇の原動力として暴騰します。 仕手筋が介入した銘柄は乖離率に関係なくストップ高を続けることもよくありますので、通常の投資手法が通用しません。 吹き値売りに成功したと思ったら、ほとんど下落せずに、損切りするタイミングすらないというケースも多いです。