一目均衡表の雲の見方と転換線の使い方


一目均衡表は一目山人によって作られた株の分析手法です。 転換線、基準線などの指標や、時間論、波動論、値幅観測論などの様々な見方を組み合わせて、相場の未来を予想するといった理論体系になっています。 転換線などの指標は計算するのは面倒ですが、リアルタイムチャートでは自動で更新されるので用いられる機会が非常に多くなりました。 一目均衡表では、転換線、基準線、先行スパン1・2、遅行スパンの5種類の値を毎日計算して、チャートに日足と雲を書き込みます。



先行スパン1と2の間は通常のチャートは色をつけて表示し、この領域を雲と呼びます。 雲の見方は株価の抵抗帯と支持帯となります。 雲の上限と下限はサポートラインになったり、レジスタンスラインになります。 基準線は株価予想をするときに使います。




基準線と転換線の使い方ですが、これは株価のトレンドを判断するときに用います。 上昇トレンドにあるときには、上から順に株価→転換線→基準線と並び、下落トレンドのときは逆になります。 また、価格が上昇し始めると転換線が基準線を下から上に抜くことが起こり、これを好転と呼びます。 先行スパン1と2の間の色がついている部分のことを、帯または雲といいます。

この帯の部分は押し目の底打ち水準や戻り売りに適したタイミングを予想する際によく用いられます。 株価が下落トレンドのときは、ローソク足は帯の下で推移しています。 そして下落途中で一時的にリバウンドするときには、帯のあたりで戻りが止まって再度下落に転じることがよくあります。

帯が上値抵抗線のような働きをすることがあり、これは現物株の売却または空売りのチャンスとされています。 帯は厚ければ厚いほど価格の動きを鈍らせる抵抗帯や支持帯として機能することが多く、薄いと時間論の観点からテクニカル指標のダマシとなる可能性が高くなります。 また、帯の上に上抜けたからといって上昇トレンドに転換したと判断するのは難しく、少なくとも日足の終値で数日間以上安定して値固めの動きを確認しなければなりません。



遅行スパンは、今日の終値を当日を含んで26日前に遅行させたものです。 そのため、株価上昇時には遅行スパンは価格の上に位置し、下落時には下に位置します。 逆転などのシグナルが株価予測に有効ですが、保ち合いの状態で参考にすると値段と遅行スパンは頻繁にクロスしてダマシとなり、損切りが多くなります。 基準線や転換線、先行スパンも組み合わせて判断しましょう。

一目均衡表の特徴として、時間の経過を重視していることがあげられます。 天井から天井までの日数、また底打ちから次の底値までの日数を集計してみると、基本数値と呼ばれる数に合致することが多いとされています。 これが時間論の基本的な考え方です。 基本数値の中で特に重要なのは、9、17、26の3つで、これらを単純基本数値と呼びます。