乖離率とMACDのシグナルの見方


トレンド系指標とオシレーター系指標のもう一つの組み合わせ例として、移動平均線とMACDを併用する手法を紹介しましょう。 前ページでは、移動平均線と乖離率を組み合わせましたが、乖離率をそのまま使うとギザギザした動きをするため、シグナルの見方が難しく、天井の位置がつかみにくいというデメリットがあります。 天井をうって下落をはじめたと思うと、次の週にはまた上昇トレンドを形成するということもあります。



MACDとシグナルは比較的滑らかな動きをし、クロスしたところが売買に適したタイミングとなり、判断を行いやすいです。 その性質を利用します。 買い時の判断は、移動平均線でグランビルの法則を使って行います。 一方、売り時は、MACDがシグナルを上から下に抜いたときとします。 日足や週足だけでなく、分足にテクニカル指標を追加して、デイトレード向けの判断を行うことも考えられます。




ここでは、ボリンジャーバンドとRCIを組み合わせて、デイトレードでのシグナルを出してみましょう。 ボリンジャーバンドでは、株価は移動平均線から大きく離れることは少ないという考え方から売買タイミングを検討します。 分足の場合でも、ボラティリティーがそれほど大きくない銘柄であれば、価格が2σを大幅に超えることはあまりありません。

一方、長い期間と短い期間2つのRCIを表示し、そのクロスをシグナルとする見方もあります。 株価が下がりだすとまず短期のRCIが下がりだし、追って長期の線が下がりだします。 2本の線がデッドクロスしたところを売りタイミングとするわけです。

指標の計算の際には、よく使われている数値やリアルタイムチャートに設定されている数値をそのまま使うことが多いでしょう。 例えば、移動平均線の計算なら、25日や13週といった設定です。 しかし、投資家の多くが使っているからといってそれが最適値であるとは限りません。 個々の銘柄や日経平均など指数についてより分析を深めようとするならば、その銘柄にあった数値を見つけ出すことも必要になってきます。



また、同じ銘柄であっても、何年も前と現在とでは最適な数値が異なっていることでしょう。 最適な数値を発見したとしても、それをいつまでも使い続けるのではなく、定期的に見直ししながら設定するべきです。 過去にうまくいった手法だからといって、将来も通用するとは限りません。 過去の株価データを使って、その売買手法がうまくいくかどうかをシミュレーションし、好結果が得られればそれを採用するという方法が良いです。

利益を最大化するために、損切りする際の条件を変えてみましょう。 損切りまでの値下がり率を低くすると少し下落しただけですぐロスカットすることになり、かといって大きく値下がりするまで粘っていると損失が大きくなってしまいます。 その間をとることが必要です。 経験則では、スイングトレードでは、8.5%が最適なロスカット水準という結果が出ています。 投資額の増え方をグラフで表すと図のようになります。