株の窓埋めしない確率とその原因


好材料で成行買いが大量に入り、株価が暴騰してチャートの窓ができることがあります。 このギャップが原因となり、しばらく上がり続けることもあります。 ただ、株の買い注文が長続きせずに下がりはじめ、以前の水準まで戻ってしまうこともあります。 このようなことを株式用語で窓を埋めるといいます。



株が窓埋めしない確率は、1990年1月からのデータを解析すると、東証一部全体の平均で42%です。 新興市場のデータでは、株の窓埋めしない確率は51%です。 数値が異なる原因としては、新興市場の銘柄は大株主の売りや需給の一方的な変動が起きやすいことが挙げられます。 高値を掴んでしまった人は株価が下落してしまうと含み損になりますが、窓が形成されるほど暴騰すれば含み損が減少します。




となると、今のうちに売却してしまおうと思って、実際に売り注文を出す人もいます。 そのため、下落に転じて窓が埋まることがあります。 ちなみに、ギャップは必ず埋まるとよく言われます。 株価が急変すると、その逆方向の売買をしようとする人が出やすくなることが原因と考えられます。 例として、大陽日酸の日足チャートを取り上げます。 この株価データを見ると、12月26日と29日の間に窓ができています。

27日の土曜日に、太陽電池材料の工場を新設するとニュースで報じられ、業績向上期待が先行して週明けの29日に急騰しています。 しかし、株価暴騰は29日の1日限りで終了し、2009年に入ってからは下落に転じて窓埋めとなっています。 この頃は世界的に景気悪化懸念が強く、株式市場全体が弱含みだったために、売りに押されやすい展開でした。

このように、好材料で窓ができても、日経平均やNYダウなど市場全体の状況が悪ければ、株の窓埋めしない確率も上昇します。 特に企業の不祥事の発表や粉飾決算、業績の下方修正などはネガティブサプライズとなり、需給が急激に悪化する要因となります。 また、NYダウ先物が大幅に下落するとナスダックも急落してハイテク株が売られ、日経平均採用銘柄も輸出関連株を中心に下がります。



すると業績が好調な個別株も関係なく売り注文に押されて、ギャップが発生することがあります。 次に、ギャップが発生しやすくなるローソク足の種類を解説します。 切り込み線とはらみ線は、今日の終値が始値よりは高くなっていますが、前日の始値よりは低いというローソク足の組み合わせです。

これは、買い優勢に変わりつつあるものの、まだその力が強くないことを意味します。 たすき線と振り分け線、包み線は買い意欲が強い状態で、特に陽線が長いほど強含みと考えられます。 赤三兵は株価が底打ちした後に出れば、トレンドの転換の確率が高まったといえます。