パラボリックのシグナルの使い方


一目均衡表の波動論は、価格の動き方を波動とみなして分析しようという考え方です。 波動論はシンプルで、I波動、V、N、Y、Pの5種類のいずれかに当てはまるという予想を行います。 値幅観測論は、過去の株価の推移から目先どのくらいの値幅で動くかを予想するものです。 株を買った後で、どのくらいの水準になるまで待って売るかという目標株価を考えるときに使います。



時間論と組み合わせてV計算式で予測するケースが多いです。 パラボリックSARは、著名なテクニカル分析家であるJ・W・ワイルダー氏が考案したトレンド系指標です。 計算は複雑ですが、シグナルの使い方や売買の判断方法はシンプルです。 パラボリックとは放物線のことです。 株価の上下に放物線を引いて、それと価格がクロスするたびにトレンドが転換したとみなします。




以下の手順でSARとEP、AFの初期値を決定します。 まず、最近のローソク足の組み合わせから、現在のトレンドが上昇か下降かを判断します。 そして上昇なら直近の最安値、下降なら最高値を探し、それをSARの初期値とします。 次にEPとAFの初期値を決めます。 そして日々のSARをEPとAFを使って計算します。

価格が長期間にわたって一方的に動くなら、パラボリックSARのタイム・プライスは絶大な信頼度があります。 世界的な株高が1年以上にわたって継続する場合などは、トレンドに沿って大きく利益をあげることができます。 しかし、保ち合い期間に入って値段が短期間に上下する状態になると、タイム・プライスではテクニカル分析のダマシが多くなってしまいます。

パラボリックのシグナルの使い方は以下の通りです。 AFの初期値と増加率を設定しなおせばある程度はダマシが減少しますが、売買タイミングが遅れてしまいますので、損切りになってしまうケースが増加します。 ネット取引が一般化しているので、個人投資家が多く売買する新興市場の銘柄は、ボラティリティが大きく、ローソク足の変化も早いです。 このような銘柄にはパラボリックはあまり向いていないと言わざるをえないです。



MACDやRSIにも言えることですが、古典的なテクニカル指標で利益を継続的にあげようと思うなら、時価総額の大きい東証一部上場銘柄を狙うべきです。 時価総額が大きいと流動性も大きく、1日の売買代金も大きいため1投資家あたりの影響度が低くなり、テクニカル分析が効果を発揮しやすいです。 できれば個別銘柄よりも日経平均株価やNYダウ先物など株価指数に適応するのがよいでしょう。

テクニカル分析の手法は、多くの人によって発見されています。 その中でも、J・W・ワイルダー氏は自身がトレーダーとして活躍し、また多くのテクニカル指標を開発したという点で、偉大な存在です。 J・W・ワイルダー氏は、ここまでで紹介したタイム・プライスのほかに、RSIやDMI、ピボットなどを開発しています。 これらの手法は現在、世界の投資家に使われています。