証拠金を維持しないとSQ算出日までに資金がなくなる


CME日経平均は証拠金取引ですから、評価損が拡大していけばそれだけ証拠金が目減りしていきます。 後ほど述べるように、取引を続けるにはポジション(約定金額)に対して一定割合以上の証拠金を維持する必要がありますから、もしも評価損が拡大し、現金が一定割合を下回ると、SQ算出日までに資金がなくなります。 株価速報で「今日の日経平均は前日比200円高」というときには、前日から買っている投資家は1枚で20万円の利益、売っている投資家は20万円の評価損を抱えることになります。



実際にCME先物を売買をしてみるとわかりますが、株式相場が株価トレンドに沿って動き出せば、NYダウ先物の変動の影響を受けて、100円などほんの数分で変動してしまうことがあります。 特に個人投資家、地場証券のトレーダーは、デイトレードやスイングトレードによって、新規の売買と反対売買を繰り返してサヤ取り(うねり取り)している場合が多いです。




次に、注文の執行方法について説明します。 NK225は個別競争取引と呼ばれる売買方法を採用しています。 これは、最も低い価格の売り注文と最も高い価格の買い注文が合致したときに取引が成立し、それが約定価格になります。 実際に板情報をリアルタイムで確認していると、自分の注文が大阪取引所で執行される間にも、瞬間的にたくさんの指値注文と成り行き注文、さらには指値の変更などが入り乱れるごとく入ってくることがわかります。 500枚程度の成行注文の話をすると分かりやすいのですが、現実にはこのようなロットでどんどん売買注文が入ってきます。

当然、ここに示した値段の下値や上値にも指値注文が入っているわけで、もしも何か相場に大きな材料が出た場合には、1000枚程度の板はすぐに消化されて無くなります。

これとは違う意味で気をつけたいのが、ネット証券を利用する際のデータ処理速度です。 一般の電話回線を利用するADSLやISDN、たとえブロードバンドでも実効速度が遅い回線を使っている投資家は、パソコン上で入力してから証券会社のネットワークにデータが届くまでにタイムラグが生じます。 結果として、自分では確かに注文を入れたと思っていても約定されないケースがあり、局面によっては大損する可能性もあります。



日経先物のザラ場の売買時間は図の通りです。 日経平均採用銘柄の現物株の取引は15時ジャストで終了しますが、先物はこれより10分間だけ取引時間が長い点に特徴があります。 先物取引は将来の価格を現時点で売買するのですから、仮に翌営業日のNIKKEIが15時時点より高いと予測されれば、この10分間に買われます。 逆に安いと株価予想されれば、売り込まれるわけです。

この15時と15時10分の価格差は、現物が買われるか先物が売られるか、あるいはその逆の動きで、裁定取引が働いて調整されます。 しかし、現実にはその時々の状況により、どちらがサヤ寄せするかはわかりません。 証券会社のディーラーや個人投資家によるデイトレードの反対売買が行われるのもこの時間帯に集中する傾向があります。