逆指値でロスカットするとき


前ページでも説明した通り、逆指値でロスカットするときの注文は、チャートのフシを割り込んでからではなく、その手前でなければ意味がありません。 SmartEbook.com(2330)の日足チャートでは、2月から3月の安値水準を結ぶと10万円付近に、5〜8月の安値を結ぶと6万円付近に下値支持線を引くことができます。 前者では、株価が持ちこたえられなくなると、チャートの窓を開けて暴落しているため、ロスカットポイントを10万円にしていては、売却する余裕さえなかったことになります。 一方後者も同様で、9月26日に6万円を割れると投げ売りが集中して、株価は暴落しています。 6万円を切ったら売りという逆指値でロスカットする注文を出していた投資家が多かったからです。




したがって、逆指値注文を使ってでロスカットするときは、窓を開けそうな水準を少し上回るところに設定するべきです。 そうすれば売りそびれのリスクを小さくできます。 ロスカット・ルールの基本は、一文上に注文を置くことなのです。 ただし、損切りポイントを割って下げが加速しても、売りが一巡すれば自律反発の買いも期待できますから、買い方はリバウンド取りのチャンスになります。 始値と終値の実体部分の上に長い上ヒゲを伸ばしたローソク足を陰線と言います。



日足にせよ週足にせよ、これがチャートの高値圏ででたときには、天井をうった可能性が高く、投資家は警戒感を高めます。 とりわけ、出来高を伴ったローソク足の上ヒゲが出現したあとに出来高が急に減少したときには、信頼性の高い売りシグナルと考えて良いでしょう。

株価が高値をつけて、その水準が維持できないとローソク足の上ヒゲが現れます。 これは売り方の圧力が強いだけでなく、上ヒゲの部分で買った投資家は含み損を抱えてしまうため、資金の回転が止まり、信用買い残も一向に整理されません。


まして、出来高をともなった長い上ヒゲが頻繁に出現すれば、株価の下落圧力は増すばかりで、トレンドは下へ下へと行きたがります。 ホウスイ(1352)の6月以降のチャートを見てください。 出来高を伴って上昇していますが、売り圧力は予想外に強く、株価はすぐさま勢いを失い、ローソク足の組み合わせは弱くなっています。 その後の展開は、ほぼ全てのケースで株価が下落のトレンドをたどっています。 チャートの高値圏で出来高をともなった長い上ヒゲが示現したときには、信用取引が利用できる投機家にとって、絶好の空売りのタイミングなのです。

三尊天井は、利益確定のタイミングを計るときには信頼性の高いシグナルといえます。 このローソク足のフォーメーションを形成する途中で2回の安値がありますが、この安値を結んだ線をネックラインと言います。

3回目の高値をつけたあとにこのネックラインを株価が割り込むと、三尊天井は完成したものとみなされます。 そうすると時系列パターンと株価トレンドがいよいよ下降局面入りした可能性が高まったと判断できます。