株不足で株価が急騰する


損切り覚悟の買い戻しや、返済期限が到来してやむを得ない買い戻しで株価が上がることを踏み上げといいます。 そして、誰もが飛びつくような好材料が株不足で売り残の多い銘柄に出ると、現物・信用を問わず猛烈な買いと売り方の買戻しで株価が急騰することを、踏み上げ相場と呼んでいます。 とりわけ、信用倍率や貸借倍率が1倍を割り込んでいる状態で、株不足により強烈な逆日歩が発生すると、踏み上げ相場に発展する可能性が高くなりますから、売り方は迅速な対応が求められます。 2005年秋の阪神電気鉄道(9043)は、阪神タイガースの優勝を期待して上昇。




同社の業績からは説明できない水準まで上がったために、投資家は空売りを仕掛けていました。 その結果、売り残は膨らみ、信用倍率・貸借倍率はともに1倍を割り込み、株不足から逆日歩が20円も付いたのです。 ところが、そこへ村上ファンドが大株主として登場すると、さらに株価は暴騰。 売り方の買戻しを巻き込んだ踏み上げに発展したのです。 これは買い方には思わぬ好機です。 規制の動向や出来高などから、株不足になりそうな銘柄を検索しておくのも面白いです。



ある売買材料をもとに買いが先行し、信用買い残は増加したものの、人気が離散し出来高も細って動きがとれなくなっていることを玉もたれといいます。 信用倍率や貸借倍率が10倍を超えて取り組みが悪化すると、将来的な売り圧力が高まり、玉もたれのリスクが高くなります。

そして、我慢していた買い方の手仕舞い売りが増えてくると、いよいよ上値は重たくなります。 株価チャートは高岳製作所(6621)は、小型株ながら恒常的に買い残が多い銘柄です。


2005年8月から10月まで、同社株は緩やかな上昇トレンドを維持していましたが、日経平均株価に連動して積極的に買われることがあっても、上昇幅はせいぜい5%前後でした。 日経平均が軽い動きを見せると、これまで信用買いで持っていた向きが利益確定の売りを出してくるからです。 とりわけ、9月21日の長い上ヒゲのローソク足を見ると、陰線から上値の重さが実感できます。 その後の展開を研究するかどうかは別にして、他に銘柄はいくらでもありますので、このような玉もたれ銘柄に引っかからないように割り切ってポジション管理を行いましょう。 材料や業績に変化がほとんどなく、日経平均も横ばいなのに株価が暴騰するときは、仕手筋が介入している可能性があります。

根拠もなく高騰しているわけですから、仕手筋が手を引けば株価を支える主役がいなくなり、元の水準まで急降下します。 しかし、高いところからボールを落とすと大きくリバウンドするように、暴落した株価のリバウンドを狙うこともできます。 エナジーサポート(6646)のチャートは、仕手筋が崩壊し、買い方は奈落の底に突き落とされたケースです。

829円で終値をつけたあと、週明けには突然大量の売り注文を浴び729円のストップ安。 その翌日からの3日間は比例配分さえ行われず、429円の売り気配のまま値がつきませんでした。 株価がストップ安のまま売り気配が継続したのは、仕手筋の資金がショートし、担保株が強制売却されたことが原因とのことでした。