移動平均線からの乖離を利用したトレード


出来高の急増とボックス圏の上放れという2つの買いサインを見逃さず、信用買いで果敢にレバレッジを効かせれば、短期間で大きく儲けることができたわけです。 大技と小技で縦横無尽に儲けられるボックス相場と移動平均線からの乖離を利用したトレードに注目しましょう。 上昇トレンドにあるとき、株価が短期の移動平均線よりも上にあり、しかも13週移動平均線が26週移動平均線を上回っていれば、買い時が何度も訪れます。 このパターンでは、株価水準で判断するよりもトレンドと移動平均線からの乖離を追いかけるべきでしょう。 とりわけ、強い上昇トレンドであれば、日足が移動平均線に接触したら買い建て、大きく乖離したら返済するという繰り返しトレードが有効です。




建玉を保有し続けるときに比べて、儲けは少なくなりますが、信用取引でレバレッジを効かせれば、十分な儲けを確保できます。 ラウンドワン(4680)の週足はきれいな上昇トレンドを描き、移動平均線が日足をほぼ下支えしています。 7月8日の終値26万6000円で25日移動平均線に急接近。 ここで10株買い建てします。 そして急上昇した8月1日の終値30万8000円で売り返済すると、利益は42万円。 今度は8日に安寄りして同線に急接近した28万7000円で買い建て、22日の始値32万5000円で売り返済すると38万円の利益。



このように移動平均線からの乖離を利用したトレードでテンポよく儲けることができるわけです。 ところで25日移動平均線を基準にすれば売買回数は増やせますが、あまりオススメできません。

中期の株価トレンドが転換したことに気づかないことがよくあるからです。 信用取引は元手を効率的に増やすことができる反面、担保金額を超えて多額の損失を被ることがあります。


そのため、株価が予想と違う方向へ動いたときには、適切な対処ができるようにロスカットのルールを明確に決めておかなければなりません。 信用取引のロスカット・ルールは、現物取引のそれよりも厳密なものが求められるのは言うまでもありません。 上場廃止になったアビリット(6423)は、業績予想を大幅に上方修正し、8月18日には4580円の戻り高値をつけます。 しかし、その後は材料出尽くし感から天井を形成し、25日移動平均線と75日移動平均線がデッドクロス。 そして3800円近辺にある下値支持線を割ると株価は下げ足を速めます。 途中に自律反発はあったものの下値支持線から転換した上値抵抗線には届かず、10月25日に3200円まで下落したのです。

デッドクロスしたあとに下値支持線を割り込むと、株価低迷は決定的なものになるローソク足のパターンが多いです。 損失拡大を防ぐためにも、下値支持線を割り込む前に買建玉を手仕舞いしなくてはなりません。

ただし、これは買い方の話で、逆に売り方にとってはこのポイントが売り時となります。 日足チャートを見ると、実際に空売りが増加しているのがわかります。