目標株価とチャート分析


ここからは、チャート分析の利点を活用した基本的な売買テクニックから、目標株価を定める方法など幅広く紹介していきます。 今まで解説してきた基本事項がしっかり理解できていれば、チャート分析のテクニックに溺れることなく、投資の成果は着実に上がるはずです。 しかし、付け焼き刃的に目標株価を決める方法だけを使おうとすれば、それが無駄になってしまうことも認識しておいて下さい。 また、短期売買の方針で株式相場に望むと、取引時間中のチャートの値動きに振り回されることになります。




そのため、正確なチャート分析の手法を身につけ、目標株価を段階的に決めたり、売買のタイミングを計れるようにしなければなりません。 信用取引における株価チャートのツボを理解できれば、より天井と底に近いところで売買ができるようになるでしょう。 信用取引は短期売買が基本ですから、買い建てる理由と売買の方針を明確にしておく必要があります。 短期売買の路線変更、つまり中期投資への変更はリスクが高くなり、塩漬けになる確率が上がるからです。 たとえば、株式分割を期待して買建てていたとします。



その後、予想したより大幅な分割が発表され、株価が当初のシナリオ通り上昇すれば、権利取りなどせずに利益確定するべきでしょう。 株価の読みがせっかく当たったのに、もう少し上がるかもしれないなどと考えるのは厳禁です。

権利を放棄する買い方の売りで下落したり、権利を取ろうにも、他の建玉のために担保が不足して、思うように現引きできなかったりすることがあるからです。 逆に、株式分割が発表されずに失望売りで暴落したときには、当初のシナリオは崩れたわけですから、ナンピンなどは考えず、損切りして仕切りなおすべきでしょう。 また、世界同時株安などで地合いが悪化して全面安したときも、基本はいったん投げ売りして、その後の急落や押し目などのチャンスを待つべきです。


ナンピンの買い下がりも考えられますが、万が一、全体相場が下降トレンドに転じてしまえば、損失を膨らませることになりかねません。 株価が乱高下する銘柄にデイトレードで果敢に挑めるのも、信用取引の醍醐味の一つです。 買った日に売却して一儲けも、手軽に差金決済ができる信用取引のなせる業なのです。 しかし、一方通行になりがちなジャスダックやマザーズの銘柄や、仕手株や小型材料株への投資は割り切りが必要です。 これらの銘柄は、株価が上昇すればするほど買い気は旺盛になり、下がれば下がるほど総弱気になりオーバーシュートしやすいのです。

とりわけ、小型株の貸借銘柄では、仕手筋が空売りを誘い込んで踏み上げ相場の餌食にされることがよくあります。 市場が膠着状態に陥ってるときに突然、仕手株が大幅高すれば、ごく短期で一儲けをしようとする投機家の格好の標的になります。 これこそが買い方にとっては高値掴みの罠なのです。

株価が天井付近まで上がりきってから波乱相場に参入すると、今度はロスカットラインを割り込んでも意地を張ってポジションを持ち続けてしまいます。 値動きが荒くボラティリティーの高い銘柄をデイトレードするときには、明確な売買ルールを決めて実行することが重要なのです。