株の両建て手法はもみあい相場で効果的


両建てとは、同じ銘柄を同時に買い建てと売り建てすることで、基本的には緊急避難的な株式投資戦略です。 しかし、株価が想定した価格帯の中にあるとき、つまり、ボックス相場やもみ合い局面で両建てを利用すれば、うまく儲けることができます。 株の両建て手法をアルパイン(6816)のもみあい相場を例にして説明しましょう。 2005年11月、株価は自律反発に転じるも上値が重く失速、中旬からボックス相場に入ります。 14日の1540円が目先の底と判断し、25日には1570円と1580円で1000株ずつ買い建てします。




しかし、反発する力は弱く、サイド、下値を探る展開も想定した方が良さそうです。 そこで12月6日、1690円で2000株売り建て。 これで効果的な両建てになります。 株価は思惑通りに下落し、15日に1600円で返済して18万円の利益を確定します。 保有したままの買建玉2000株は1月5日、少し上昇した1630円で返済して、こちらも11万円の利益確定となります。 ただし、この株の両建て手法は想定価格帯をいったん抜けてしまうと、元に戻るのか、動きを加速させてトレンド相場に入るのかの判断が難しいため、建玉のはずし時には気を付けなければなりません。



ある銘柄が、テクニカル分析からすると説明のつかない水準まで上昇したことで、株価が目先、反転下落すると予想します。 ここで空売りをして予想通りに株価が下がれば何の問題もありません。

しかし、予想が外れて好材料が出てしまったときには、踏み上げ相場に発展して損失が膨らむことがあります。 足元の株価は上昇していても、上昇トレンドが落ち着いて高い確率で天井を形成すると予測できれば、両建てによるヘッジが有効になるわけです。


空売りした銘柄のもう一段の上昇が短期的には避けられない状況になったときには、同一銘柄を買建して、いったんポジションをニュートラルにして損失拡大を防ぎます。 好材料を織り込んでようやく反転すると判断したタイミングになって、買建玉を返済して利益確定します。 きれいに反落することを期待しても、そう相場は上手くいきませんから、手仕舞いはリスク分散という観点から少しずつ行います。 損失覚悟で空売りを買い戻し、そのまま銘柄銘柄の存在を忘れてしまうよりも、一歩進んだヘッジ手法を取り入れてみてはいかがでしょうか。 信用取引に限らず、株式投資はリスクを小さくするために、複数の銘柄に分散投資することが求められます。

2階建てのリスクは既に説明したように、同じ銘柄に全額投資すれば、株価が値上がりしたときの利益は大きくなりますが、値下がりしたときの損も巨額になります。 そこで、銘柄分散(リスクヘッジ)の投資戦略を理解しておくことが大切です。

分散投資の方法としては、ベータ値など性質の異なった銘柄を組み合わせることが基本で、日経平均株価に連動する銘柄と相関性の低い新興市場銘柄という組み合わせが考えられます。 ほかにも、外需銘柄と内需銘柄、大型株と小型株、ディフェンシブ銘柄と景気敏感株などが候補になります。