週足チャートのトレンド


これまでの売買テクニックの解説では、少し難しい内容もありましたが、理解できましたでしょうか? 最後は、信用取引と株価チャートの関係から売買のタイミングを検証します。 信用取引は短期売買を前提にすべきですが、日足や分足など周期の短いチャートさえ見ていれば良いわけではありません。 チャートの基本である週足チャートは、必ずしも中長期スタンスをとる投資家だけのものではなく、全体のトレンドを見るうえでは、短期志向の投資家にも欠かすことができないものなのです。 中期的なトレンドをつかめば、日足チャートで細かい値動きや変化の兆しを把握して売買のタイミングを計ることができます。




ファーストリテイリング(9983)の週足チャートは、2004年4月に9100円、7月に9050円のダブルトップの天井を形成しました。 その後はなだらかな下降トレンドを描き、2005年6月に安値5520円で底打ちしています。 ところが、日足チャートでは、5月12日安値5740円、6月28日安値5630円のトリプルボトムを形成していることが分かります。 その後、ネックラインに相当する6110円で大きな窓を開けて上抜けたことで、買い圧力が非常に強いことを示唆。 リターンムーブも6110円で止まり、定石通りの買い時となりました。 週足チャートのボックス圏で動く相場では、信用取引の特徴を存分に活かした株売買をすることができます。



まず、ボックス圏の下値支持線を下に抜けないことを確認して買い、上値抵抗線を抜けなければ売り返済します。 そして、売り返済と同時に売り建て(これをドテン売りと言います)、やはり下値支持線を下に抜けなければ買い返済します。

つまり株価チャートの節目を強く意識しながら動く銘柄を検索して、信用取引で機械的に売買すれば、往復で効率よく儲けることができるわけです。 東京ドーム(9681)の週足チャートでは、2年弱の間にボックス相場が2度も登場。


そこで、8月16日に下値抵抗線402円で反転したところからの日足チャートを見てください。 1月末にボックス圏を上抜けるまで、大小2段階の山と谷を見極めることができれば、3往復と片道1回、合計7回の売買ができたわけです。 ボックス圏で儲けるためには、チャートをさかのぼって上値抵抗線と下値支持線を正確に把握することが前提になります。 ただし、株価が上下どちらかに抜けたときには、新しいトレンドが発生することになりますから、素早い手仕舞いとドテンするのがセオリーです。 信用取引は金利がかかるため、売買タイミングの精度を高める必要があります。 株価の上昇局面で出来高が急増していれば、その相場は強いと判断できますし、逆に出来高が減少しながら株価が下落しているときは需給が偏っていて弱いということになります。

なかでも、出来高が急増してボックス圏を上放れたときは、絶好の買い時と考えるべきでしょう。 この点を、大京(8840)の週足チャートで検証してみましょう。

オリックスは、経営再建中のマンション専業大手である同社の支援を表明しましたが、株価は反応せず、約半年の間、3月16日高値252円を頂点にしたボックス兼で推移していました。 ところが、それまで多い日でも500万株程度の出来高だったのが、6月21日を境に急増しはじめます。そして、年初来高値を突き抜けると、11月7日高値831円まで押し目もなく暴騰しました。