貸借銘柄が割安な水準まで下落している


貸借銘柄は、売り買いが交錯して仮需のバランスが保たれます。 株式相場が過熱すれば、空売りが入り、割安な水準まで売り叩かれれば買戻しや、リバウンド期待の買いが入ります。 しかし、買建てしかできない片道信用銘柄の相場は極端な一方通行になることがあります。 プリヴェ企業再生グループ(4233)は、2004年3月から4月にかけて一相場ありましたが、5月19日までは買い残がほとんど増加しませんでした。 ところが、5月20日には出来高が前日の約170万株から1237万株へと7倍に膨れ上がり、25日には買残も389万株から1162万株に増加。




どんなに暴騰しても空売りが入らないため、買いが買いを呼ぶ相場展開です。 株価はストップ高を経てたった30営業日で安値355円から1243円まで上昇しました。 6月30日には、買い残が2769万株にもおよび、ついに天井をつけたのです。 こうした値動きは崩れるのも早く、建玉の平均買い付け単価を下回ると売り叩かれて、悲惨な投げ相場になってしまいます。 信用取引は短期値幅取りには有効ですが、ポジションを持つときにはあらかじめ片道信用銘柄かどうか確認しておくべきです。 しかも、一瞬の油断も許されないため、素早い立ち回りが要求されます。



その年の前半に株価が上昇し、後半から投げに転じた銘柄は、12月になると下落スピードを速めることがあります。 個人投資家は、2〜3月に前の年の売買損益を確定申告して、利益に対して一定の税金を納めなければなりません。

そのため、1年を通して利益が出ていれば、12月の年内受け渡し最終日に向けて、評価損が出ている銘柄を処分して納税額を減らそうとします。 個人投資家が好んで売買する小型材料株や仕手株は、例年通りだと、この傾向が11〜12月に強まります。


下げている銘柄が全て一段と売られるわけではありませんし、信用取引に限ったことではありませんが、念のため注意だけはしておくべきでしょう。 ウィーヴ(2360)は、11月まで32万円付近で何とか下げ止まっていましたが、4月の急騰相場で評価損を抱えた投資家の容赦無い売りにさらされ、12月に入ると暴落します。 日頃の出来高が少ないのもあり、節税対策売りは厳しく、年内受け渡し最終の12月27日まで軟調な流れが継続。 ところが、28日になると相場は一変し、1月18日には12月安値23万4000円に対して2.6倍の61万1000円まで急騰しました。 この時期の節税対策売りには注意すべきですが、同時に安く買えるチャンスでもあるのです。

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