日経平均の騰落レシオと株価


日経平均株価は、テクニカル分析で明らかな過熱状態になっても、騰落レシオの指標が示す通り、いつかは収束に向かうものです。 買われすぎや売られすぎを推し量る指標である日経平均の騰落レシオやボリンジャーバンドを信用取引で売買するときに使うと絶大な効果を発揮します。 たとえば、チャートで上昇トレンドを続けている日経株価も、先行指標である騰落レシオが120%を超えてくると過熱状態になっているといえます。 このようなときには目先の反落をチャートで予想して、買い方は手仕舞いの、売り方は空売りの準備に入るべきです。




逆に下落局面で日経の騰落レシオが70%を割り込んでくれば、株価は底値圏と判断でき、その後の上昇に備えた対処をしなくてはなりません。 実践テクニックのコツとしては、25日騰落レシオが105%を超えたら過熱気味、110%に近づけばチャートの短期的な天井に接近していると考えましょう。 120%超えは明らかなオーバーシュートと判断してよいでしょう。 逆に、ファンダメンタルズの裏付けがあれば、相場全体の地合いに連れ安しているときに25日騰落レシオが80%に接近したら買い時と考えて、チャートのテクニカル分析をしながらナンピン買いのスタンスをとります。 仮に、何らかのショック安(世界同時株安など)で投げ売り状態になって70%を下回れば、明らかなオーバーシュートと考えてリバウンド狙いの買い時と判断できます



日経平均のボリンジャーバンドとは、時系列の株価の推移から行き過ぎを判定するテクニカル手法で、上下の変動幅を示すバンドと日足との関係を売買に活かすことができます。 株価は、平均値のプラスマイナス1σ(標準偏差の単位)の範囲に約68%の確率で収束します。

また、プラスマイナス2σの範囲内であれば、約95%が収まるとされています。 価格が大きく動いてもチャートでオーバーシュートは是正されるため、標準偏差を利用したテクニカル分析が有効なのです。


住友金属工業(5405)の株価は9月16日までボリンジャーバンドのプラス1〜2σの範囲で推移していましたが、業績上振れ期待で20日に急動意。 22日にはプラス2σを大きく突き抜けています。 住友チタニウム(5726)は、11月30日の2万650円でプラス2σを大きく上放れて買われすぎると下落転換。 1月19日には1万4280円まで下落し、マイナス2σを大幅に下回りますが、日経平均の騰落レシオと相関性をもって株価が再上昇に転じると年初来高値を更新します。

プラス2σを大きく上回ったときには、買い方は相場やテクニカル分析の過熱感を警戒しなければなりませんが、売り方は千載一遇のチャンスと捉えるべきなのです。

ボリンジャーバンドの売られすぎではこの逆になりますが、いずれにしても、相場の行き過ぎを見極めれば、精度の高い売買ができるようになるのです。